小説

□おめかし
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ふと目を開ければ、いるはずの温もりが隣にはなかった
確かめるように確認する掌には微かな温もりを感じ取る






おもむろに頭上にある目覚まし時計に手を伸ばせば表示されている時間はまだ起床するのに早く、癖のある髪をさらにボサボサにし、床に散らばっているシャツに腕を通す




しかし着たシャツは彼のであったためにスッポリと身体を包んでしまった
少し考えて自分のシャツであった残骸を手にとる

「……はぁ」

何故か昨日は興奮状態の彼に付き合った為に機能しなくなった残骸はそのままゴミ箱行きの運命になった

あまり出掛けることはないが数少ない洋服が減るのは悲しい
しかも気に入っていたやつだった

肌触りもよく通気性も抜群

指で名残惜しくなぞり、もう一度ため息をつく


嫌味を含めて彼のシャツを着ることにしたアスランは下のリビングへと降りていった
その時言う文句を決めながら
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