小説
□与えてくれたモノ
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こんな店…って、お気に入りの店なんだろう?と言おうとしたけれど、めったに見れない君の照れた表情が可愛くて止めてしまった
からんころん…と店のドアを開ければ、10月の下旬とあってか少し肌寒い
「アスラン誕生日おめでとう」
店から出るなりイザークは抱きしめてそう言った
薄いコートから伝わる温もりに体の力を抜く
そういえばまだ店の人達見てるのを知ってるのだろうか
いや、知らなくていい
俺の事だけを知っていて欲しい
俺の事だけを見ていて欲しい
そんな小さな独占欲は神からの誕生日プレゼント
happy Birthday.Athlun
end.