小説

□ROSE
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「愛してる」





言葉で表しきれない程






「愛してる」







気持ちは減ることを知らない








「愛してるんだ」















「…知ってる」



クス…と笑い声が上がり、かすれ声で応えたアスラン


「起きてたのか」

見開いた視界には潤んだ翡翠が爛々と2つ浮かんで俺を捕らえた


「今起きた」


きゅ…と背中に回る細い腕

「俺も好き…大好き」

肌越しに生暖かい空気が触れる
そして生命の鼓動を聞いた


「俺の方が何倍も愛してる」

「それも知ってる…でも、」


ふと、胸元の温もりが消えたかと思えば目の前で微笑んでいた

「俺もその何倍も大好きだから」


ゆっくりと近づいた唇
どちらが先とも言わず触れ合い、鼻先を合わせ笑った


「ひとまず、引き分け…だな」


俺はアスランを抱き締め、目を閉じた
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