小説

□ROSE
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「…ん」







静まり返った寝室で小さく息を吐くアスランは、くるりと俺の方に寝返りを打ち、また規則正しく寝息を立てる


顔半分にパラパラと藍色の髪が散らばっているのを耳にかけて、まじまじと顔を見つめた






夜、暗闇の中でも分かる程の白い肌
翡翠の煌めきを奥に潜める睫の長さ
呼吸を繰り返す桜色の唇






形造る全てに愛しさが募り、柔らかな頬を撫でた

そして寒くならないように…と、はみ出た肩にシーツをかけ、その上から密着するように自分の方へと抱き寄せる

「アスラン…」

名を呼んでも応えはなく、そのかわりといったように俺の胸元に額を擦り付け再び寝息を立てはじめた










「愛してる」

軽く首を曲げて耳元で囁く
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