小説
□変★身
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あれから一週間後、ようやく謎の体質から脱出したアスラン
しかし別の問題が発生
「貴様は俺の萌えポイントを知ってるみたいだな」
「知ってるわけ無いし、これからも知るつもりは無い」
朝、起きれば毎朝イザークの顔を見る
と言うか、あれから(女体化した時から)必ずどうやってかロックを解除して入ってきている
毎回ロックを変えるのに
「で、今回はそれか」
髪と同じ色の獣の耳とゆらゆら揺れる尻尾
つまりは猫である
「なんで俺ばかり…今回は変なもん食ってないし…」
「…触っていいか」
「少しは心配してくれないのか」
アスランの言葉を無視して問題の耳を触る
さわさわ…さわさわ……
「しつこい」
ぷいと顔を反らされれば耳はイザークの指先から逃げる
「…最高だな」
何がとは聞かない
聞いたら取り返しがつかない気がする
「どうしようか…」
明らかに分かる耳と尻尾は隠すのが難しい
一人だけ帽子を被るのは不審がられる
「…おい、尻尾は触らせてくれないのか?」
「却下」
全く心配などしてないイザーク
むしろ喜んでいるように見える
「ケチだな」