小説
□無添加物な君
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「ん、飲む?」
それを聞いていたアスランは自分の飲みかけである物をイザークに差し出した
「な……っ」
暑さのせいでは無い、別の意味で顔を真っ赤にさせるイザークに疑問を浮かべるアスラン
「飲まないのか?」
なかなか受け取る様子が無いことに首を傾げる
「だ、だって…そ…そ、れ」
明らかに不審なイザークの行動
パクパクと口を開き、アスランの持っている飲み物をカタカタと指を指す
「え、まじで!!俺もらお〜」
が、戸惑っている間にニコニコと嬉しそうにディアッカはそれに手を伸ばす
「なっ!!貴様――……!!」
イザークの叫びも空しく、ディアッカは美味しそうに喉を鳴らす
ただただ、見つめるはがりのイザークの額に青筋が…
ニコルとラスティはいつの間にか居なくなっている
「サンキュー、助かったぜ」
「そう…じゃ俺、隊長の所に行ってくるから」
アスランは襟を正し、この場から去っていく