小説

□無知の行動、愛故に
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「あとはイザークだけ…」

指を数えながらイザークの部屋へ向かうアスラン
ニコルとディアッカ、ラスティにミゲルの四人はアスランの罠に見事引っ掛かった


残すはイザークのみ


彼は他のメンバーと違い、なかなか手強い
慎重にいかなければと思う反面、いつも自分の次だから今回もこちらの勝利だと軽はずみな気持ちにいる自分がいる

どちらにせよ失敗は許されないのだ
ザフトの名にかけて
頭の中をフル回転させ計画を練っていく
今日成功しなければならない
だから失敗は駄目なのだと自分に暗示をかける
















すっ…と目を閉じ、深呼吸を一つ

少し緊張しながらターゲットであるイザークの部屋の前へと到着
震える指でブザーを鳴らして名を告げる
名を告げた声も些か震えているが、そこで引いては意味がない

入れと言うようにドアが開くと、ベッドの上で読書中らしいイザークの姿

「…なんだ」

じろりと視線が本からこちらに流れる
アスランは口を引き締めた
そして恐る恐る言う




「……イザーク、俺と付き合ってくれないか?」



言った言葉の意味ではなく、この任務が成功するかしないかで心臓が高鳴る
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