小説
□秘め事
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艶めかしい音が静かな部屋に響く
枕に額を押し付け腰を高く上げて自身を、せっせと扱くアスランの姿
「はぁ、…っん…」
苦しげに眉を潜めながらも必死に快楽を求める姿を恋人が見たらどうなるか
しかし今アスランの恋人であるイザークは二週間、仕事の為に出張中
しかもそれがプラントを担う事であるからアスランは我が儘など言えるはずなく、一週間と二日目を虚しく過ごしていた
最初は二週間なんてあっという間だし…と思っていたが一週間経つと身体に疼く熱に悩んでいた
そして出た結論は
どうせまだ帰ってこないし、自慰ぐらいした事あるし…ということである
が、なかなかイかない
どうしたことか、とアスランは枕から微かに薫るイザークの香水を嗅ぎながら手を休めない
ちらりと目を走らせるとイザークのシャツが丁寧に畳まれてあった
おもむろに起き上がり、戸惑いながらもシャツを手にする
やはりそれからは香水の薫りがし、洗うからいいかな…と半分快楽に飲まれた脳内で考える
そしてシャツと一緒に自身を扱き始めるアスラン
「んぁ…っ」
さっきよりも一段と快楽が強くなり、夢中で行為に没頭するアスランの耳には物音を捕らえることが出来なかった