小説

□不器用な質問
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久々の休日


愛する人物は本を広げて、まったりとした時間を満喫していた

俺はひょっこりとイザークの隣に座る
読書に夢中なのかアイスブルーの瞳は必死に文字を捉えていく
少しだけ顔を本の近く、イザークの顔を覗くように傾ければ、どうした?とそのアイスブルーの瞳に呆気なく捕まる





「イザークにとって嬉しい事と悲しい事って何?」





「…なんだ、いきなり」





「いいから」





ニコニコと笑う俺とは反対にどこか不機嫌な様子のイザーク


「そうだな…嬉しい事はお前がこうして隣にいる事。悲しい事はー…」





うーん、と軽く唸る





それをドキドキしながら俺は次の言葉を待つ









「あ、あれだな。ディアッカが仕事をサボるせいで俺に仕事が回ってくる事だ」









「……はぁ」





今さっきまでのドキドキ感がすっ…と引いていく感じに虚しさを覚え、小さなため息を吐いて俺は自室へ向かった

後ろで何か喚いているけど、そんな事に気が向かない


浮気された気分ってこんな感じなのだろうかとベッドの中に潜り込んだ
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