小説
□罪深き麗人達よ
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ディアッカ顔面蒼白
それはイザークの発した言葉のせいか、はたまた未知の世界が見えたのか
(親父…先に逝く息子を許してくれ)
薄れゆく思考の中でディアッカは父親に謝った
「おい、アスラン!!」
幾度か呼び掛けるとアスランはパチリと目を覚ました
「…あれ、イザーク…どうして」
「それはこっちの台詞だ」
ムスッと腕を組み見下ろすイザーク
キョロキョロと周りを見渡せば、見慣れた自分の部屋で無い事が分かった
そして左手の方に温もりがある
不思議に思い、その方を見れば寝ているディアッカの姿
若干顔色が悪いが
「ここ…」
「何故ディアッカと寝た」
凄く不機嫌そうなイザークに少々怖がりながらも昨日の夜の事を思い出す
たしか……
「ミゲルが遊びに来てて、ディアッカとラスティと俺で……あ、酒盛りパーティーをしたんだ。で、酔い過ぎた俺をディアッカが見てくれたんじゃないかな?」
「だからと言って一緒に寝る事ないだろうがっ!!」
「あんまり記憶に無いけど…ラスティが部屋のロックを酔った勢いで作り変えちゃって…それで…うん、ディアッカが部屋に来いって。床に寝ようとしたら……」