小説

□罪深き麗人達よ
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うーん、と頭を抱えるアスランにイザークはラスティをどう懲らしめようかと考えていた

「イザークが…」

急に出た自分の名前
何故俺なんだと興味津々に次の言葉を待つ



「イザークが寝ぼけて喰われるから俺と寝た方が安全だ…って。意味が分からないけど…」



「……そうか…とりあえず貴様は部屋に戻れ」


ラスティへと向けていた意識は殺意となって再びディアッカに向けられた時、アスランがおずおずと

「…服、貸してくれないか?」

と、申し訳なさげにイザークを見る
イザークが疑問に思えば、酒臭くて廊下ですれ違う隊員に不快なイメージを受けそうだと言った
仕方なしに自分のアンダーシャツを渡す






しかしイザークは後悔した






その場で惜しげも無くシャツを脱ぎだしたのだ


「きっ…貴様っ少しは隠せ!!」


「どうしてだ?男同士なのに…」


真っ赤になったイザークを変な奴…と呟き、一応背を向けて着替えを続ける



隠せと言ったものの、ちら見をするイザーク
しなやかな背中にまたもやあらぬ想像をする








「じゃ後で返しに…ってどうしたんだ」


クルリと振り返ればベッドに突っ伏していたイザーク
駆け寄ってきたアスランに、大丈夫だ、と見ずに手で制し部屋に帰るように促す
渋々出ていくアスランにイザークはこっそり溜め息をついた
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