小説
□糖分高めのある日
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「いい加減起きんかあぁ――!!」
怒声と共にバサリとくるまっていた毛布がはぎ取られる
アスランはさらに身を丸くして起きようとしない
それにまたイザークがカチンときた
「今何時だと思ってるんだ!!11時だぞ!!」
「んー…」
小さく室内の空気に震え、頭をポリポリと掻く
全く話を聞いてない
「……貴様…」
アスランの態度に怒りは頂点に達した
しかし反対にそれは冷静なものへと変わる
未だに寝ているアスランに近づき、肩周辺と膝裏に両手を差し出し、よっ…と簡単に姫様抱っこをする
いつもならアスランは嫌がるのだが眠いせいか抗議の一つない
ため息をつきイザークはリビングへとそのままアスランを運んで行った