小説
□恋のから騒ぎ【前編】
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その言葉にディアッカからイザークの手が離れる
「で?」
「へ」
急に話題をアスランに向けられた
イザークはライバルになったディアッカを指差した
「返事はしたのか!?」
息が荒い
凄く興奮しているらしい
俺は首を横に振った
「まだ…だが」
「どっちを選ぶんだ?」
今決めるんですか
流石に俺も慌てた
「…だいたい、何で俺なんだよ」
「「好きだから」」
二人仲良く声が揃った
そんな所でハモらないで欲しい
「理由は?」
「可愛いし、綺麗だし、強いし…」
「つまりは最高…みたいな」
イザークとディアッカは笑い合った
仲良くし過ぎじゃないか?
今さっきの険悪な空気はどこへやら
「ってか俺は男だ!!」
可愛いとか綺麗とか言われても嬉しく無い
「そんなの関係無いさ」
イザークが頷いた
いや、頷く所じゃないと思うんですが
「さぁどっちを選ぶ?」