小説
□欲のツボ
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「脱げ」
「は?」
「だから脱げ」
「いや意味分かんないですけど…」
「いいから脱げ」
「ってかよくないし」
「つべこべ言わずに脱げっ!!」
帰ってくるなりイザークは俺に脱げと言ってきた
渋々羽織っていたパーカーを脱げば、苛々した様子でイザークは俺のTシャツに手をかけた
「だから脱げと言っただろうが」
「理由無しで脱げるかこの馬鹿野郎!!」
口喧嘩しながら上半身身に着けていたものを何故か奪われ、室内の寒さに自分の身体を抱き込む
「寒いから返せ!!」
「下も脱がんか!!それにその内熱くなる」
「なんでイザークが怒ってるんだよっ!!ってかその内熱くって…!!」
この先の結末に身の危険がマジで危ない
なんとかジーンズを剥ぎ取られないように掴む
「〜っ!!」
が、急に胸元に寄せられ反応を示していない飾りを噛まれ、痛みの余りにイザークを引き剥がすことに動いた手を後に後悔した
「あっ」
微かな悲鳴と共にジーンズはあっさりと取られた
ちなみにパンツもご一緒だ
あと情けない事に俺は脱がされた反動によりその場に転けた
「ほぅ…」
途端に機嫌が良くなるイザーク