小説
□子どものつくり方
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それは幼き日のこと
『自分が心に決めた人でないとキスしては駄目よ』
『なぜですか?』
『ふふ…キスで赤ちゃんが出来ちゃうからよ』
『本当に?』
『えぇ。だからイザーク、本当に好きな人しかキスしては駄目なのよ?分かった?』
『はい、母上!!』
「よ〜し王様ゲームするぞ〜」
ミゲルの掛け声でイェーイ、とラスティとディアッカはやる気満々
「ま、暇つぶしになるでしょう」
とニコルは隣にいるアスランに声をかけるとアスランは苦笑いした
「…騒がしくしたら追い出すからな」
ベッドの上で横たわっているイザークは不機嫌そのもの
睡眠を貪っていたイザークの部屋にディアッカがミゲル達を連れ込み、この騒ぎ
そりゃあ不機嫌にもなるはずである
「ま、イザークは寝てなって。じゃ〜王様だ〜れだっ」
ぱ、と引かれたクジにそれぞれの表情を浮かべる
「僕が王様です!!じゃあ…2番の人は隊長の仮面を取って来て下さい!!」
「うげ〜最悪〜」
「ぎゃははっ!!行ってこいよラスティ」
盛り上がる場に不機嫌丸出しの一人の男は煩そうに毛布を頭から被った