小説
□子どものつくり方
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「どこに行くんだよっ!!」
引っ張られるままにイザークに抗議するアスラン
するとイザークはすんなりと止まった
「さっき…キスしただろ」
「ゲームなんだから仕方ないだろ」
参加してなかった奴に文句言われたく無い、と冷たく言い放てばイザークはガバッと振り返りアスランの両肩を痛い程掴んだ
「貴様っ…!!子どもができたらどうするんだッ!!」
「あぁ、そんな事……は?…っえぇ?!誰がいつどこで誰の子ができるんだって?」
「ディアッカと貴様と今さっきのキスで…」
真面目な表情のイザークとは裏腹にアスランは笑い出した
「そんな馬鹿な話がっ…はっはっ!!だいたい、子どもができる仕組み分からないのか?」
笑い過ぎたのだろう、アスランは目尻に溜まってきた涙を手の甲で拭う
「なっ…!!母上が言っていたんだぞ!!それに俺らはコーディネーターだ!!ナチュラルのような奴らとは違うんだよッ」
「ってかコーディネーターでも出世率が低いのに、そんなんでできたら苦労しないさ」
「そうやって現実から逃げるな」
ぐっ…と両肩を掴まれたその掌に力が加わり、少し顔をしかめたアスランにイザークが声を潜めた
「…俺が協力してやる」