小説

□弱いところ
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床と対面した頭は鈍い音を立てた

「――ッ!!…きっ貴様ぁ!!何をする――!!」

「何だよ!!こっちは心配して来たのにっ」

滅多に弱音を吐かないイザークだからこそ心配したのに
なんて理由なんだ

「たかがぶつけたぐらいで叫ぶんじゃない!!」

「貴様はこの痛みが分からんからそう言うんだろうがッ」

今度はぶつけた頭をさすりながらコチラに向き直るイザーク

「軍人なら鍛えておけ――!!」

「誰がこんな所を鍛えるんだ馬鹿野郎!!」

「馬鹿って言った方が馬鹿なんだよ!!」

ギャアギャア朝から騒ぐ
はっきり言って近所迷惑だ
だが、防音設備はバッチリなので問題はないらしい

とりゃ!!、と急にイザークがアスランに飛びかかった

「うわっ!?」

ゴチンと床に頭や節々を痛める
だが目の前の男に弱音を吐かないように眉間に皺寄せて痛みを我慢する

「その余裕な面もこれまでだ」

アスランに馬乗りになったイザークが不敵の笑みを浮かべる
両手を掲げ、わきょわきょと指を動かす

「ちょ…!!まさかっ……ヒィ!!…」

「おりゃ〜!!」

「あははっあひゃ…ひぁ!!」

アスランの脇腹を擽るイザークは楽しげ
アスランは笑いすぎて苦しげ
身をよじって回避しようとするけれど無理な話で
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