小説

□一度で二度おいしい
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つまりは作動させろと言いたいらしい

(何故アスランなんだ…)

はぁ…と溜め息つく
言い合いで疲れた俺に使わせろよ!と心の中でアスランとディアッカに毒づく

(本当に何故アスランなんだ?大体、ディアッカはいつもくだらない事を思いついては俺を怒らせる。ザフトレッドの時だってそうだ。アスランの弱点は、とか卑劣な事を俺に持ち掛け、て……)







「早く動かせろよー聞いて……ひぃ!」

アスランの文句が止まった
そりゃあそうだろう
俺は今、凄くにやけているからだ

「気味悪いぞ…?どうした?」

「ふん。使わせてやっても良い。だがな、弱音を吐いたら俺の言う事を聞くんだな」

「はぁ?言っている意味がわかッ…」

電子音と共にアスランの身体が強張った

「最初は“弱”にしてやる」

――マッサージ開始
肩もみ機能を味わっているアスランの表情は何かを耐えているようだった

「なんだ?痛いのかそれぐらいで」

「違っ…」

「なら、ふくらはぎの所と…」

ボタンを押すと、ローラーがアスランのふくらはぎをマッサージし出す

「あ、“さざなみ”ってヤツがあるぞ?」

アスランの了承を得る前にボタンを操作し押せば、流れるような小刻みな振動がアスランの背中を叩き込む
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