小説

□一度で二度おいしい
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「…んッ!」

(やはりな…)

アスランの小さな声に確信した
ディアッカは“こういう事”を考えた上で、俺では無くアスランに使わせるようにしたのだ

何かを耐えるように、きつく寄せられた眉と頑なに閉じられた口元
頬は少し赤みが

(敏感過ぎるだろ…)

少し呆れながらも、俺の本能は“強”のボタンを押していた

「あ!やっ…ぁ……い、ざ」

「なんて声出してんだっ!この変態が!」

と怒鳴りながらも操作する指先が止まらない

(…って俺も何してんだ。俺も変態じゃないか…)




流石に可哀想になって(この事に没頭してしまいそうになる哀れな自分に)停止ボタンを押した

アスランはチェアーにぐったりしている

(しかし…何故ディアッカはアスランがマッサージに弱いの知ってるんだ?)

新たな疑問を抱えながら、弱りきったアスランを抱きかかえてソファーに寝かせる

「…も、使わないからな」

「弱音を吐いたら俺の言う事を聞けと言った筈だ」

「…悪趣味だな」

「貴様がそうさせたんだ」

濃紺の前髪を軽く梳いてやる
うっとりと瞳は閉じられた

「…でも気持ち良かったぞ」

「貴様がそう言うと、意味合いが違う気がするが…」












それから、ディアッカには特別にイザークから休暇が出されたそうだ

「グゥゥレイト!!」



0808 happy birthday!

end...and→
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