小説

□明日は晴れますように
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「だが、生憎俺は知らん」

そっか…と、ラスティが心配そうに顔を曇らせる
この日に起きた悲劇はプラント、連合の両方の関係を悪化させたのは事実で、未だに消えない悲しみと憎しみがプラント全体に根付いている
そして一番それを重く受け止めているのはその被害者である人達だ
最愛の人をあの核攻撃で失った被害者
アスランもその一人だった

だから今日と言う日に浮かれる人物が信じられない
ラスティにプレゼントを贈った女
他にもそういう行動を伺わせる奴ら
本当に信じられない


「あ、あの…」

背後から声をかけられ、ラスティと振り返れば緑の軍服を着た女性が近付いてくる。胸の高さにある両手には綺麗にラッピングされた袋

「もし…良かったら、」

すっと俺の前に差し出されるそれ
本当に信じられない
今日と言う日を何だと思っているんだ

「すまないが、受け取れない」

「迷惑なのは分かって「分かっているならするな。本当に迷惑だ。第一、この日にこんな事をするなど、プラント市民失格だ!」

女性の瞳が大きく開かれる
その瞳は緑色で、アスランの瞳と一瞬フラッシュバックした

「ごめんなさい…」

女性はすぐさま俺達から小走りで離れていった

「可哀想だけど、フォローの仕方が無いね」

「あんな女にフォローする必要性が無いだろ」

ラスティをその場に残して俺は休憩室へと向かった
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