僕の詩集

□嫌われ者の黒猫
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黒猫さん、キミはなんで嫌われ者なの?
キミは漆黒で、キレイな黒。
孤独なようで孤高な黒猫さん。
とってもかっこよくて、とても可愛いのに・・・
なんでかな?
魅力的なキミは、一部にしか人気がないみたい。
僕はすごくキミが好きだよ。
キミみたいに強くしなやかに生きていきたいよ。
僕も実は一人なんだ。
周りに人はいるけど、皆つくられた僕にしか興味ないんだよ・・・。
ホントの僕を見せた途端に、顔をしかめて
「なんでそんなこと言うの?」
って"いつもの僕"に戻そうとする。
・・・人間なんて勝手だよ。
僕もキミから見たら勝手な人間なんだろうね・・・。
自分のつくりあげたイメージに、相手を当てはめようとするんだ。
・・・僕はいつまで演じなきゃいけないの?
いつから"僕"をつくっていたの?
・・・いつになったら素直に笑うことが出来るの?
・・・わからない。
そのうち"それ"はやってくるかもしれないし、いつまで経っても・・・もしかしたら寿命尽きるまでつくられた僕なのかもね。
・・・それに慣れてきている僕自身が怖いよ。
鎖が絡まっていくのを自ら望んでいるのかもしれない。
それでもいいと思ってしまう自分の考えが恐ろしいよ・・・。
人間って自由に考える力を貰った変わりに、代償を抱えてしまったのかもね。
それでもいいと思ってしまう考えも、代償なのかもね・・・。

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