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□人生ゲーム
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「入江サン、ちょっと面白い物作ったんで見て欲しいんだけど」


ある日、指令室にいた正一のもとにやって来たのはミルフィオーレの科学者、スパナだった。


「なんだい?君はモスカの開発をしていたんじゃなかったか?」


「いや、暇つぶしに作ってみたものなんで、とりあえず見て欲しいんだけど」


ため息をつかずにいられない。今はメローネ基地の設計で忙しい時期だというのに。
しかし、確かに息抜きで良いものができることがある。


「しょうがないな、何を作ったんだ?」


スパナが差し出したのは、大きな四角い箱だった。


「なんだい、コレは?」


「これはですね…「やぁ正チャン♪なーにしてんの?」


「ゲッ…白蘭さん!忙しいはずなのになんでこんなとこにいるんですか!」


「ゲッとか酷いなぁ。僕は息抜きに遊びに来ただけだよ」


口を尖らせる白蘭さんに、リアルに殺意が湧く。


「忙しいはずでしょう!また仕事サボってきましたね!?」


「人聞き悪いなぁ正チャン。鬼みたいな顔して追っかけてくる部下達から逃げてきたっていうのに」


「それをサボってるっていうんです!」



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