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□人生ゲーム
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自分のこめかみに青筋がたっているのを感じながら怒鳴る。


「ヤだなぁ正チャン。リラックス、リラックス♪そこまで怒るならもう戻るよ」


あっさり部屋を出ていった白蘭さんに、何か天変地異の前振れかと周囲を見回す。
しかし、何も変わった様子が無いことに安堵して、再びスパナを見る。


「で、邪魔が入ったけど、さっき持って来たものはなんだったんだい?」


「あ〜…言いづらいんだけど…」


困った顔をするスパナに、ふと、先ほどと何か足りないような気がした。


「君が持って来た物、どこにいった?」


「…さっき白蘭サマが持っていった」


同時に強烈なめまいと腹痛が襲ってきた。
聞いたことが聞き間違いであればと切実に願う。


「うーん、アレ、本当に試しに作ったものなんだけど…使っても、平気、かな…?」


「……っ!……っっ!あんの…っ、バカ上司ぃぃいいっ!!!」


正一の日頃の恨み辛みを含めた叫びに、スパナはこれがジャッポーネでいう『怒髪天を衝く』ということかと、密かに日本の言葉の巧みさに関心していた。



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