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□継承の実態
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Z「先達としての威厳もなにもあったもんじゃないな」
T「……が、頑張ることに、意義が……」
[「意義?ハッ、継承の儀を台無しにした頑張りに意義などないわ」
U「なんで大事なとこでばっかり間違えんだテメーは!!」
次々と浴びせられる罵声に、もはやT世は涙目になっている。
T「だ、だって緊張しちゃうんだってばぁ!」
X「だからといって、我等の時から成長が見られないのはいかがなものかと思いますが?」
必死の訴えまでもが嫌味な満面笑顔で一蹴され、ついにT世は泣き出してしまった。
T「うぅっ……す、好きで、間違っ、て…グスッ…る訳じゃ…ない、のにぃ…」
Z「それと間違えたこととでは全くの別問題だな」
\「ま、まぁまぁ、その辺にしましょう。今は継承の儀の真っ最中ですよ」
ヒートアップしたその場を収めようとした\世の言葉に、T世の顔がパァッと明るくなった。
反対に、周りの雰囲気は険悪になる。
それをなだめるように\世は笑った。
\「継承の儀の後でいくらでも絞れますし」
その言葉に、T世は絶望の嘆き声を上げた。
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