Request
□理由
3ページ/6ページ
「あんなことって!そんなに怒ることじゃあないでしょう!」
叫んだ骸はちゃっかり俺の後ろに隠れている。
…頼むから俺を巻き込まないで!
明らかに雲雀さんの怒りが俺にまで向けられている。
「沢田綱吉…そいつをかばうなら君も咬み殺すよ」
チャキッ
不気味に光るトンファーを構え、雲雀さんが睨んで来たので、思わず骸を前に押し出した。
「酷いじゃないですかボンゴレ!僕に死ねと!?」
「死んでこい」
獄寺君から放たれた辛辣な一言に、骸はガックリうなだれた。
「クフフ…もういいです。何を言っても通じないようですから、返り討ちにしてさしあげますよ!」
どうやら、諦めて咬み殺されるつもりではなかったらしい。むしろ、徹底抗戦の構えだ。
「ふぅん、やれるものならやってみなよ。いくよ」
「え、あれ!?ち、ちょっと待ってください!ここ執務室…うわっ」
みるみる執務室が荒れていく。俺も獄寺君ももう呆然と見ているしかない。
あ、なんか、俺涙目になってる気がする。
「誰かコレ止めて…」
.