時流の狭間

□The past! ver.2
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桜「あれ?なんで凛、やつれてるの?」


凛「…アルバムのことで親父に怒鳴り込んだんだが、いつものごとく遊ばれた…」


桜「ああ、なるほどね。でも、私は凛の小さい頃の写真が見られて良かったな♪」


凛「桜の小さい頃も可愛いかったな。髪が短めで、今より駆に似てた」


桜「そう?」


凛「髪が黒かったら、見分けつかなかったんじゃないか?」


桜「うん。だから草壁さんに鬘をもらって、父さん騙して遊んだりしてたよ」


凛「…怖いもの知らずだったんだろうな」


桜「そうだね。でも、母さんには絶対バレちゃって、よく揃って叱られたなぁ」


凛「怖いもの知らずっつーよりはお転婆か」


桜「あ、凛酷い!…まぁ、事実だけど」


凛「初めて会ったとき、そんな感じだったからな」


桜「え?そんなふうに思われるようなことした?」


凛「大の大人が涙目になるくらい罵倒してただろ」


桜「…したっけ、そんなこと」


凛「してたしてた。あの頃は今より遥かに気性激しかっただろ」


桜「うん。凛は逆に、全く動じない子供だったよね」


凛「あー…まぁな。あの頃は生活自体が殺伐としてたからな…」





The past!ver.2



(そして思い出すのは、未だに鮮明に脳裏に浮かぶ出会い)



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