時流の狭間
□The past! ver.3
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光「…失礼…する…」
駆「珍しいね。光流が一人で応接室にくるなんて」
光「クラス、の…文化祭、計画…書類を、出しに、来た…」
駆「ああ。そういえば僕らのクラス、催し決めてなかったね。何になった?」
光「コスプレ有り、写真喫茶、だ…そうだ」
駆「…まさか僕たちにもコスプレさせる気?」
光「女子、は…させる気…満々、だ…。ちなみに、私は…ホストと、女装だと…」
駆「光流、女の子なんだから女装って言わないでしょ」
光「…私にとっては、女装、だ…」
駆「ふうん。まだ気にしてるんだ?この前、写真の事でも嘘ついてたしね」
光「…何の…ことだ…」
駆「髪を切った理由。僕にわからないと思った?」
光「…知らん」
駆「多分、凛音もそのことは気づいてない。そうだよね。あれは僕らだけが…」
光「…知らん、と…言っている…!」
駆「ワオ、図星?君が怒るなんてね」
光「…うるさい。用がないなら…私は、戻る…」
バタンッ
ガチャッ
凛「おい、駆。珍しく光流が荒れてたが、なんかしたのか?」
駆「……まぁ、ね。時々、いっそ事を荒げてしまいたくなる」
凛「時々?いつも荒げてるくせによく言うな」
駆「まあ、否定はしない。…けど、光流に関しては、特に」
凛「…何があの時本当にあったのかなんて聞かねーけど、お前はもう少し素直になったほうが良いと思うぜ?」
駆「余計なお世話だよ」
The past! ver.3
(彼女が思い出すまで、絶対に言わないと決めたから)
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