時流の狭間

□The past! ver.3
2ページ/14ページ

光「…失礼…する…」


駆「珍しいね。光流が一人で応接室にくるなんて」


光「クラス、の…文化祭、計画…書類を、出しに、来た…」


駆「ああ。そういえば僕らのクラス、催し決めてなかったね。何になった?」


光「コスプレ有り、写真喫茶、だ…そうだ」


駆「…まさか僕たちにもコスプレさせる気?」


光「女子、は…させる気…満々、だ…。ちなみに、私は…ホストと、女装だと…」


駆「光流、女の子なんだから女装って言わないでしょ」


光「…私にとっては、女装、だ…」


駆「ふうん。まだ気にしてるんだ?この前、写真の事でも嘘ついてたしね」


光「…何の…ことだ…」


駆「髪を切った理由。僕にわからないと思った?」


光「…知らん」


駆「多分、凛音もそのことは気づいてない。そうだよね。あれは僕らだけが…」


光「…知らん、と…言っている…!」


駆「ワオ、図星?君が怒るなんてね」


光「…うるさい。用がないなら…私は、戻る…」


バタンッ


ガチャッ


凛「おい、駆。珍しく光流が荒れてたが、なんかしたのか?」


駆「……まぁ、ね。時々、いっそ事を荒げてしまいたくなる」


凛「時々?いつも荒げてるくせによく言うな」


駆「まあ、否定はしない。…けど、光流に関しては、特に」


凛「…何があの時本当にあったのかなんて聞かねーけど、お前はもう少し素直になったほうが良いと思うぜ?」


駆「余計なお世話だよ」






The past! ver.3



(彼女が思い出すまで、絶対に言わないと決めたから)



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ