時流の狭間
□Sport!U
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桜『それではプログラム8番、父兄障害物競走を始めます』
美「あれ!?桜いつの間に放送室に!?」
凛「気付かなかったのかよ」
駆「美夜乃のそういう鈍さは今更だよ。そんなことより、凛音、今度は残ったんだね」
凛「親父見当たらねぇし、選抜リレーはでることになっちまったからな」
空「そういえば骸さんと恭弥さんは?」
凛「あんな親父、知るか!」
駆「父さんは一度屋敷に戻ったよ。曰く、母さんの手料理は僕の前では誰にも渡させないって連れて帰った。まあ、母さんも一日外にいるわけにもいかないから」
美「…すごい独占欲…」
大「そっかー。でも雲雀夫婦、揃ってメチャ料理上手なんだから俺も食べたかったなー」
空「大和、いまそれ問題にするとこじゃないから」
駆「それに、咬み殺される可能性も高いから勧めないよ」
光「そう、だな…。…あ、そろそろ…第一、走者…父さん達、が…出る、みたい、だ…ぞ」
凛「…おい、駆。まさか去年と似たような障害物じゃねぇよな?」
駆「同じだよ。当たり前でしょ」
光「また…怪我人、出る…だろう、な…」
空「怪我人って去年何があったの?」
駆「見てればわかるよ」
桜『障害物競走は六つの障害があります。一つ目、梯子くぐり。二つ目、平均台。三つ目、マット。四つ目、袋跳び。五つ目、ハードル。六つ目、アメ探しです』
大「特に障害物は危なくなさそーだけどな」
哲『怪我をなさったかたは速やかに救護室へ』
空「それでも怪我人が出るの前提なのね…」
審「位置について…ヨゥイ」
パァンッ!!
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