非日常
□Voice!
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ピーンポーン♪
凛「ああ、桜か。入れよ」
桜「お邪魔します。凛、光流の具合はどう…って聞く前にどうしてそんなに疲れてるの?」
凛「いや、なんでもねぇ。大丈夫だ」
桜「本当に?お兄ちゃんが無理言ったりしなかった?」
凛「本当に大丈夫。駆が無理言ったりもしてねぇよ。おーい光流、入るぞ」
桜「せめて返事が返ってきてからドア開けようよ。あ、光流。具合はどう?起きてても平気なの?」
光【ああ。熱があるわけじゃないからな】
桜「でもホワイトボードを使ってるってことは声が出ないんだ?」
凛「家に帰るまでは違和感はあったけど声は出てたんだけどな。帰ってきて気が抜けたら出なくなっちまったらしい」
光【だが、そんなに心配いらんのだ。声が出ないというだけで特に体調が悪いわけではないのだからな】
桜「そっか、なら良かった。空達も心配してたからね。ところでお兄ちゃんは?」
駆「何か呼んだ?…ごめん桜、さりげなくスタンガンつきつけるのは僕には効かないし止めてくれない?」
桜「ごめんねお兄ちゃん。ちょっといきなり後ろに立たれてびっくりしたからつい。ところでその手に持ってるのは?」
駆「レモネードだよ。ほら光流、起きてるならちゃんとはんてん着てな。首のタオルもしっかり巻いて。空気が乾燥してきたから加湿機つけようか。物置にあるかな取ってくる。その間に水分取っておきなよ」
桜「………母親?」
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