非日常

□Plan!
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桜「ねえお父さん、なんで誰もいないの?」


雲「群れの中をあの子と歩くなんて御免だからね。今日明日は貸しきりにしたよ」


桜「うーん…ショッピングデートだったら人が多いのも醍醐味だと思うけど…お母さんに人混みはキツいだろうから仕方ないかな?」


雲「そんなことより、まず桜はどこに入りたいんだい?」


桜「私?そうだね、やっぱり最初はショーウィンドウ見て回りたいな」


雲「最初はショーウィンドウを見て回る…と」


桜「…お父さん、書留めとくのはいいけど、それを見ながらデートしないでね」


雲「それくらいわかってるよ」


桜「(どーだか…)あ、あそこの藤色のワンピ綺麗だね、お母さんに似合いそう」


雲「そうだね。どうやらこの店、品揃えもよさそうだし入ろうか」


桜「うん。お父さん意外と趣味いいよね」


雲「桜、意外とってどういう意味だい?」


桜「ふふっ、なんでもないよ。あっほら、あのストールお母さんの髪の色と同じ!」


雲「君の髪色とも同じだろう?」


桜「お父さん、心配だから言っておくけど、お母さんとのデート中に私とかお兄ちゃん話題に出さないようにしたほうがいいと思うわ」


雲「なんでだい?」


桜「折角夫婦でデートってときに子供の話題をだすのは野暮だと思うから。いい?」


雲「わかった。桜と駆を話題に出さない…っと」


桜「(まあ野暮以前に、お父さんにとってあんまり嬉しくないことになりそうだから…っていうのは言わないでおこうかな)」



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