《約束》〜君といた夏〜第一部

□今だけの空間
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その後、俺たちは特に進展もなく今までと変わらず過ごし、そして二年生になった。

絵理と同じクラスになった。
二年生でクラスが一緒と言う事は、自動的に卒業まで一緒という事になる。
三年生に進級の時は、クラスは同じ顔ぶれで三年生になるのだ。

その頃の絵理はますます女らしさに磨きがかかり、もう小学校時代のおてんば絵理ちゃんではなかった。

絵理の希望通りの揺れる胸。
中学生とは思えない程のプロポーションになっていた。

「これも毎日牛乳を飲んでいたおかげだね」と、絵理は笑うが、俺は目のやり場に困った。
抱き付かれると胸の柔かな感触が伝わって来る。

部活も新入部員が入部し先輩たちは夏の大会で引退し、嫌な石川先輩もいなくなった。
絵理は相変わらず掛け持ちでマネージャーみたいな事をしていた。

「は〜い、みなさんごきげんよう!今日の差し入れは絵理ちゃん特製ハチミツレモン…ア〜ンド女の子だぁ!はぃ拍手〜っ!」
絵理は他のバスケ部員数人を連れて来ていたのだ。
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