《約束》〜君といた夏〜第一部

□告白
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──翌朝
「あれ?絵理は?」
「絵理姉なら今朝早く朝練だってハリキって行ったけど…聞いてないの?」
…なんだよ?特訓って朝練かよ

教室に入ると絵理がいた。
「ごめん!朝練って言うの忘れてた」
「いいよ別に」
「朝から疲れちゃったよ。けど高杉先輩が見てくれたんだよ」
「そっか、がんばれよ」
「うん…ねぇひでちゃんさぁ…」
「暑いのに朝っぱらからまとわり付くなよ!」
「なーによ?いつもはなにも言わないクセに」
「うるせーな!まとわりつくなっつーの」
思わず大きな声を出してしまった。
教室が一瞬静まり返り、みな一斉にこっちを向いた。

「いやー暑いからな…ははは」
「変なひでちゃん。昨日からおかしいよ?あっ!美奈子おはよ〜!昨日さ…」
絵理は女の子の子グループの輪の中に入っていった。

「お前らなんかあったのか?あんな大声出して」
章二が話し掛けて来た。
「別になんでもないよ」
「そーか?それならいいけどな、仲良くやってくれよ?お前らの仲が悪いと、クラスの雰囲気まで悪くなるからな。前にもあったろ?」
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