《約束》〜君といた夏〜第一部

□幼なじみ
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幼稚園の頃に強引に結婚の約束もさせられた事もあった。

あの日、絵理と一緒にテレビを見ていたらいきなり
「ねぇひでちゃん、絵理にちゅーして」
と言って来た。
イヤと言ってもしつこいので頬にしてやると
「ちがうよ、口と口でするんだよ」
「えー!?やだよ!」

「ダメ!するの!!」

結局俺は根負けしキスをする羽目になった。
「絵理とちゅーしたんだから、おっきくなったらひでちゃんのお嫁さんにしなくちゃいけないんだよ」
「あ゙ぁ☆△□!?」
「ちゅーしたらお嫁さんにもらわないとおまわりさんにつかまっちゃうんだよ!!ケームショに入れられちゃうんだから!!それでもいいの!?」

まったく…どこで仕入れた知恵かは分からないけど子供とは恐ろしいよ。

「だって…だって絵理ちゃんが口にしてって言うから…」
俺は半ベソかいていた。
「男の子なんだからごちゃごちゃ言わないの!!それとも絵理がキライなの!?」
「分かったよ…分かったからけーさつに言わないでよ。絵理ちゃんをお嫁さんにするから」
「ホント?それならケーサツには言わないから、もう泣かないの!ねっ?」
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