《約束》〜君といた夏〜第一部

□今だけの空間
2ページ/3ページ

「お前も良くやるよな…他の子まで連れて来て」
「だって連れてけって言うんだもん。ほら見てみな」
どーやら絵理が連れて来た女子たちはそれぞれ目当ての部員がいるらしく、その相手と話している。

「もの好きもいるもんだな…」
「あら?主将の斉藤君って結構モテるんだよ。他にも山口君に中山君とかさ」
「ふぅ〜ん…うらやましいこった」
「ひがまないひがまない。ひでちゃんも十分モテてるじゃない」
「ほんとか!?」
「なによ!?うれしそうにしちゃって!バッカみたい!私によ!!」
「グエッ!」
絵理は首を絞めて来た。
「女の子にモテたい?」
「んにゃ別に」
「そ〜よねぇ〜私がいるもんね」
「そーやっていつも絵理が俺の回りで目をギラギラ光らせてるから女が寄って来ないんだ!」
「なんだと!?絞め殺されたいのか!」
「お前らなに夫婦漫才やってんだ」
「誰が夫婦だ!誰が!?」
「どっからどう見ても夫婦じゃねーか」
「やだぁ佐々木君ったら…夫婦だなんて…テレるじゃないのよ」
「アホ!そこでテレんなっつーの!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ