《約束》〜君といた夏〜第一部
□ライバル出現!?
1ページ/16ページ
夏休みが終わって学校に行くと、ちょっと様子が違っていた。
地味な人がいきなり派手になってたりデビューしちゃってたり、学校に来なくなる人…それと彼氏や彼女が出来る人等いろいろだ。
約四十日もある夏休み、その間に何があったのかは知らないが、夏休みを境にいろんな面で変わったりする。
そんな中、うちのクラスの男女は夏休み中にグループで遊びに行ってたりしていたらしく、付き合うまではいかなくても男女の仲が急速に接近していた。
そーいえば夏休み中に何度か誘いの電話があったらしいが、俺はいつも絵理に引っ張り回されていたので留守ばかりだった。
それからなんと、小学校からの親友の章二にまで彼女が出来ていたのだ。
相手は同じクラスの美奈子だった。
絵理は知っていたようだ。
後から聞いたが、俺と絵理が夏休みの最後の日に見た映画は、章二や美奈子たち数人のグループで見に行ったものらしい。
そこでうまい事まとまったのが章二と美奈子だった。
「でも水くせーよな…俺になにも相談なしだなんて」
「何回か電話したんだけど…いつもいなかったろ?」
「あ〜…そりゃ絵理のせいだな」
「私がなんだって?」