《約束》〜君といた夏〜第一部
□ライバル出現!?
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絵理が美奈子とトイレから戻って来た。
そしていつものように俺の膝の上に座った。
「絵理がいつも休み中俺を引っ張り回してたって話だ」
「なによ!?じゃあひでちゃんは、こんなにかわゆいかわゆい絵理ちゃんが一人で買物とかに行ってナンパされたり、痴漢にあったり変な人にからまれたりしてもいいってわけ!?ひどい！ひどいわ！ひでちゃん！」
「なにかわいこぶってんだよ」
「うるさいぞ！」
ゴンッ！
「イテッ！グーで殴るなよ」
「ふんっ」
「はははは…やっぱりおまえらは小学校から変わらないな」
「章二からもなにか言ってやってくれよ」
「まだ殴られ足りなそーね？」
「いっいえ！もう充分です」
「ねぇ章二君？絵理と高槻君って小学校の頃からこんな感じだったの？」
「そうだよ、いっつも二人一緒でな」
「まぁ腐れ縁ってやつだろ」
「また殴られたいみたいね？」
「いぇ！遠慮しておきます」
「初めて二人を見た時はびっくりしたわよ」
美奈子は俺たちとは別の小学校出身だ。
「だろ？だから離れろって言ってたのに聞く耳持たないしよ」