《約束》〜君といた夏〜第一部
□告白
2ページ/6ページ
前にも俺と絵理の大ゲンカでクラスの雰囲気、と言うより男女の仲が悪くなった。
結局いつの間にか俺たちのケンカそっちのけで、男子と女子に別れての大ゲンカに発展したのだった。
結局俺が女子側に、絵理が男子側に入って仲裁をしたのだった。
「なんでもないから心配すんなって」
絵理は朝練があり、帰りも遅くまで練習をしていたので教室以外では中々顔を合わせる時がなくなってしまった。
──大会直前のある日
「ちょっと高槻君!」
女子バスケ部の絵理と仲の良い娘に呼び止められた。
「あんた絵理とどーなってんのよ!?」
「は?」
「は?じゃないわよ!?」
「あんたがそんなんだから…絵理…高杉先輩に告白されちゃったんだから」
…はぁー!?なんだって!?
「あんたなにやってんのよ!?」
「なにやってんのって…」
絵理が…多分憧れていただろうと思える先輩からの告白。
…高杉先輩相手じゃ俺はたち打ち出来ない…よな。絵理が高杉先輩を好きになっても仕方がない…憧れなんてすぐに恋愛対象になるもんだ…
胸がズキッと痛んだ。