100のお題に挑戦!
□3.構ってー
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「ねぇ、正にぃ。次、ここ教えて欲しいんだけど(^-^)」
『これは簡単な応用問題だろ。さっきの公式を当てはめて解くんだ。やってみろ』
かれこれ、二時間以上繰り広げられている光景。
学年が上がり、私立中学入試に向け学習塾に通い始めた利守。
元から学習能力の高い彼には、学習塾など不必要な気もしたが本人のたっての希望により学習塾通いが始まった。
彼の目標とする学校は言わずとしれた我が学びや。
…これも、この仕事を生業とする者の使命らしい。
「なぁ、もうそのくらいにしてさ。そろそろお茶タイムにしねぇ?」
久々に会う彼の為に食材を吟味し、いつも以上に豪華な手作りケーキが冷蔵庫の中に眠っている。
「え〜っ?あと一問だけ。良いでしょ?(^人^)」
天使の笑顔で頼まれ、『ああ』と返す彼。
…本当に面白くない。
「そんなの後でも良いだろ?」
(だいたい一人蚊帳の外だとつまんねぇんだよ(-_-;))
『そんなの、じゃないだろ。大事なことだ。
それにお前も少しは見習え』
彼の言葉に返す台詞も無い。
渋々座り直すと、ぼんやりと窓の外に瞳をうつした。
終…?
《番外編》
数時間後
利「うわ〜Vv美味しそうなケーキVv」
良「だろ?特製だからな(^_^)」
利「有難う、良にぃ。相変わらずプロ並だね」
正『これが少しでも勉強に生かせられたら文句無いんだがな(笑)』
良「それは余計だ(`へ´)」
利(本当に素直じゃ無いんだから…)
チャンチャン♪