cute fever

□今日もM日和。
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1.誰がパパなの?








ドンヘ『ふぁぁぁ〜…、すんげぇ退屈ぅー。』

シウォン『春だしさ、ちょっとだらけるよなぁ………』


ヘンリー『ひょん、これたべて…も、いい?』

リョウク『あ、うん!いいよヘンリーにあげる。^^』


ハンギョン『今日は時間があるから、本当はもう少し寝ててもいいんですけどねぇ〜…』

ギュヒョン『忙しさに体が慣れすぎちゃって長く眠れもしないなんて、俺ら…老けるはずですよ。』





春の柔らかくも暖かい日差しのせいか、花の甘酸っぱくも儚い香りが香るせいか、
あんなに昨夜『明日はスケジュールに出掛けるギリギリまで贅沢に寝ていよう!』と誓い合ったのに1人…、また1人…、と悲しくもリビングにこの6人が揃うには、時間かからなかった。




本日の唯一のスケジュール。
それは、夜からMが音楽祭典に呼ばれていること。

リハーサルはその2〜3時間前に会場に入って流す程度…と、ヒョン(マネージャー)に昨夜から聞いていた。

それにMだけが呼ばれてるわけではなく、当然他にも名だたるアーティストが一堂に会するのだから、リハーサルにMばかりが何分もかけるわけにはいかないことも、すでに暗黙の了解だ。



つまりは祭典に出て、自分の出番が回ってきたら、愛嬌を振り撒いて、持ち歌を数曲披露するだけ。

今日はそんな楽勝スケジュールのみ、だからこそ日頃のストレスや疲れを癒すためにも、『好きなだけ寝てやろう!』と誓い合ったはずなのだが………?



結果はさっきのとおり。

ほぼ全員がすごすごとリビングに起きてきて、顔を合わせては苦笑いする始末。

ただ、唯一の強者…。

チョウミがまだ起きてこないし、実はこのこともメンバーたちにとっては意外なことだった。










ヘンリー『ちょみひょん…おきてこない。すごいね!』


リョウクに貰ったチョコレートのコーティングを舐めて剥がし、ヘンリーはむき出しのアーモンドを並べた。

隣でリョウクが『あっ!またアーモンドばっかり残して!!』と、ヘンリーが散々に口内で舐ってチョコレートを剥がしたアーモンドを、リョウクはひょいひょいと口に入れていく。


その光景を見たメンバーの誰もが、好き嫌いする子供の食べかけを口に放り込む母親の姿を思い出して、しばし郷愁に耽ったが、ハッとリョウクとヘンリーの関係性を思い直し(いやいや、食べ残しを食うなよ……)と心で突っ込み、いよいよリョウクがヘンリーの兄ではなく母親に見えてきてしまった。







ハンギョン『まだ眠ってるんですから……、一体どんないい夢を見ているのか…。』


ドンヘ『チョウミヒョンって寝てるときまでまっすぐで姿勢良すぎるから、たまに本気で死んでないか確認しちゃうんだよな……オレ。』

リョウク『身動き一つしなければ、寝息もたてないもんね。』

シウォン『え、それがいいじゃん。静かでさ…。俺、チョウミヒョンと一緒だとよく眠れるよ?』

ギュヒョン『ダメだよ、シウォニヒョンが同室だとお互いに寝息は静かすぎるし、背格好も一緒だし……どっちがどっちだか分からなくなるから。』



ヘンリー『……そんなときは、においでわかる。』




…………………!?





(────嗅ぐのか?お前まさか嗅いでるのか?)

と、ヘンリーに起こされたことのあるリョウク以外の全員がその場でヘンリーを見つめて固まった。




と、そんな時、

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