連載もの
□双子!!
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「「ぱぱ!!」」
まだ慣れないその呼びかけに愛情を込めた眼差しで目を向けた。
「「おかえりなさい!!」」
「…ただいま」
無愛想なのは変わらない。
でも、雰囲気は柔らかくなったか気がする。
双子!!
「リョーマ君おかえりなさい」
居間に入ると桜乃が笑顔で待っていた。
それにただいまと返し、後を付いてきていた子供たちに視線を向ける。
「雄一、菜月誕生日オメデト。」
そういうと満面の笑みが帰ってきた。
今日は二人の四歳の誕生日だ。
雄一は髪と目の色が桜乃譲りで、容姿は俺譲りだ。
で、菜月は雄一とは逆で髪と目の色は俺で、容姿は桜乃。
二人ともテニスはしてない。
いや、教えてない。
だって個人の自由だし。俺はそういうのあんま強要したくないし。
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