短編集


□桜乃の視線             〜片思い編〜
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桜乃の視線。

〜片思い編〜



私はずっとリョーマくんを見ている気がする。
クラスが違っても廊下ですれ違うときとか、窓から見たとき体育をやってる姿とか。
もちろん放課後の部活は絶対に見てる。
リョーマ君はいつ見てもカッコイイ。
ときどき私に気付いてくれるときもある。
でもリョーマ君はすぐにどっか違う所向いちゃうんだ・・・。
でも私がリョーマ君にしゃべりかけたら普通にしゃべってくれるしそれだけで私は十分。
そりゃもちろん私だって素敵な関係になれたらなぁ・・・とは思うけど、私じゃリョーマ君には釣り合わないし、きっとリョーマ君の夢の邪魔になるだろうから。
みんなはリョーマ君に積極的に関わろうとする。
でも私はどっちかと言うと流されていってしまってる。
きっとリョーマ君の中じゃ居るぐらいの認識なんだろうな。
なんかとっても寂しい。
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