短編集


□髪
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ふわりと見えた髪の毛。





「竜崎、数学の教科書貸してくんない?」

「あ!リョーマ様!数学の教科書なら私が貸しますよ?」

「あ、サンキュ。今日竜崎見当たんないんだけど、どうかしたの?」

「え?桜乃ならいますよ?」

「はぁ?どこに?あ...」

みつあみは見つかんなかったけど、そこには長いふわふわした髪があった。

あ、こっちむいた。

「あ、リョーマ君!どうしたの?」

「いやべつに、数学の教科書借りにきただけ。」

「あ、貸そうか?」

「あ、桜乃、私が貸すからいいよ。」

「うん、分かった。」
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