短編集


□王子の視線      〜片思い編〜
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俺はいつもテニスばかりで、気付けば寝てるし回りのこと分かってないんじゃないかとか思われてるかも知んないけど俺だって気にしてるものくらいあんですけど。


王子の視線   〜片思い編〜


あ、竜崎だ。
あ、転んだ。

いつも変わんないよね。でも気付けば目で竜崎を追ってる。

誰かに笑いかけてる姿を見るのもすごく腹が立つ。俺だけに笑ってよ。

知らないうちに独占欲だけが強くなっていく。

「リョーマ君。」

鈴を転がしたような可愛い声。いつでも俺だけの名前を呼んでよ。
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