短編集
□王子の視線 〜片思い編〜
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放課後よく俺の練習を見に来ている。フェンスの向こうはいつも竜崎が居て、最初は気にもしなったけど、今じゃいないと気になってしまう。
小坂田とよくいてあいつは気が強くて正直あんま好みじゃないんだよね。でも、小坂田と居れば悪い虫とか付かないんじゃないんじゃないかなとか不意に思ってたりもする。
同い年なんだしいっぱいしゃべるかと思えばあんましゃべんなくて(もともと俺があんましゃべんないし)どっちかって言うと堀尾とかとしゃべってる。
その気が無いにしても堀尾としゃべってるの見るとはっきり言って腹が立つ。