日常語リ

□四月馬鹿
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樟「桜くん、キライ」

涼「…そう」

――――
暁「俺、東子さん(猫)と明さん(犬)と話せんだぜ!」

恭・柊「「……」」

涼「柚木、医者」

柊「え、獣医のが良くね?」

暁「お前ら酷過ぎ!」

恭「獣医なら、シゲコが世話になっている先生がおすすめだな」

暁「無視ですか」

柊「さすが爬虫類オタク……ん?シゲコ?」

涼「まさか、この前の…」

柊「置いてきたんじゃなかったのか!?」

恭「む、ちゃんと他の人間に捕まらないように柵を作って置いてきたさ……一旦」

涼「そういえば、放課後やけに急いで帰った日があったな」

柊「凄まじい執着」

恭「心外だな。これは、愛だ!」

涼・柊「「!?」」

暁「おーおー、盛り上がってんなぁおい。俺、ちょー置き去り……泣くぞ!」

柊「それは、うぜぇ」

暁「!!?」

恭「?」

涼「恭吾?」

恭「いや。さっきから樟葉が何とも言えない目で、こっちを見てるんだが」

柊「何か、すっげぇ哀愁たっぷり?…城涼、何かあったのか?」

涼「何で俺?」

恭・柊「「一番懐いてるから」」

涼「…………」

暁「でー、何あったんだよー(投げやり)」

涼「何も…あ、そういえばさっき。樟葉にキライって言われたな」

柊「反抗期?」

涼「さぁ」

暁「もー、本人に聞きゃーいーじゃん」

恭「手っ取り早いな、よし。樟葉ー、ちょっとおいで」

てっとてっとてっと、

樟「何かしら」

柊「おー、不機嫌まるだしなほうぶくろ」

恭「城涼にキライと言ったそうだが、何かあったのか?」

樟「むーー」

暁「眉間のシワすっげぇ」

恭「言いたくないなら無理強いはしないが、このままも良くないだろう?」

樟「柚木くん、お母さんみたい」

暁「柚木ママー!」

柊「うっさいバカ」

暁「(泣)」

恭「樟葉、茶化すんじゃない」

樟「今日は何月何日ですか?」

恭「?四月一日だが…」

柊「あぁ!!」

柊・暁「「エープリルフール!」」

恭「じゃあ、キライと言うのは」

樟「うっそぴょーーん」

柊「何か樟葉の嘘って、分かりにくいな」

暁「うんうん。……って、さっきから分かりやすい嘘が目の前に転がってんじゃん!!」

柊「知ってるよ」

暁「まさかの放置プレイ!?突っ込めよ、バカ!」

柊「いちいち突っ込んでられっかよ。大体、ツッコミ役俺だけなんだから労れよ!」

暁「そんな、柊だけってことないだろー?」

柊「天然タラシ(城涼)バカ(暁)KY(恭吾)!何処にツッコミ役要素が?」

樟「俺はー?」

柊「不思議くん!」

樟「えー」

暁「あぁ、確かに」


――――

樟「というわけで、さっきのキライは嘘です」

涼「そう」

暁「すずには嘘の吐きがいがないよなぁ」

樟「どーかーん」


―了―

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