DRRR

□はせいと!
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◇オマケ―京平君と高平君―◇


「き…京平!」
「あ?どうした、高平」

台所で夕飯の支度をしていた俺のもとへ、遊びに来ていた従弟(いとこ)が何やら意を決したような表情で掛け寄って来た。

「あのよぉ…その…」

もごもごと言い淀む姿は珍しくて、思わずまじまじと見つめてしまう。
おっと…これじゃぁ高平に対して失礼だな。

「何かあったのか?」

助け船のつもりで、一言声を掛けてやれば、高平は今度こそ、と云うかのように勢い良く顔を上げ、そのままの勢いで俺に向けて頭を下げた。

「オレに料理を教えてくれ!」

………。
しばらく放心してしまった俺を、どうか責めないでほしい。
学校の成績は下から数えた方が早い、と親が嘆くほどで、人から何か教わる、と云う事が何よりも苦手な高平が、だ。俺に教え―しかも料理―を乞うてきたのだから。

一体何があったんだと尋ねかけて、俺は一つの可能性に思い当たった。

「…臨也か?」

答えはない。が、大袈裟に跳ねた肩が何よりの答えだろう。
俺は、同級生の影響力に苦笑いしながら、高平の願いをかなえてやる事にした。

まずは、卵の割り方から教えるか。


End.



おまけの高平君と京平君が一番書きやすかったってどう云う事なの(知るか)


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