セキレイ

□6話
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「ん・・・」
カーテンの隙間からの日差し
それが運がいいのか悪いのか、俺に向かって差していた
「ふわぁああ・・・今何時・・・」
携帯の時計が指しているのは俺が寝た時間から3時間後
皆はもう起きだした時間だろうか
にしても・・・3時間は睡眠時間にしては短いとおもうのだが・・・
「まぁ、いいか・・・」
もう少し寝たいけれどもさすがに夜行性になりすぎるのはまずい
仕方なく俺は着替えを初めて部屋を出た。
部屋を出ると美哉の姿
「おはよ、美哉」
「あら海渡さん。昨日遅かったのに早いですね」
「あ、俺が遅くまで起きてたの知ってる?」
「はい」
包丁を片手にそう彼女は笑った
ちょっと怖いんだけど・・・
ぐさってやられそう
「朝食までもう少しかかるので少し待ってくださいね」
「あぁ」
「・・・あら?」
いつの間にか包丁を持っていた手はネギに変わっていた
そしてそのネギは何故か花が
「え、そんなの売ってるの?」
「そんなわけないじゃないですか、きっと・・・」
「・・・あぁ、把握。あの子かぁ」
「まだ会っていないんですか?」
「あぁ、いるのは知ってるんだけどねぇ」
来たときは俺は寝ていたし
起きても下には降りてないから会うことが無かった
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