セキレイ

□7話
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「よう青年」
後から入った俺はその声によって皆人が崩れたのを真後ろから見た
「皆人さん、今日はよく転びますね」
「せせせせせおさん!?なな何で・・・」
「わりぃわりぃ驚いたか?」
「どう見ても驚いているじゃないですか」
「おお海渡、お前も久しぶりだなぁ」
「ですね、さっき廊下から貴方が見えましたが」
この人は・・・うん。
何のようか分からないのにたまに来て飯だけ食って帰って行く・・・というかお迎えがくる。
あの2人は今日もくるのだろうか
くるたびに冷や冷やする
いつばれるか気が気じゃないんだよね
「この人・・・瀬尾香さんは主人の友人だった方なんですよ
ふふ、昔から食うに困った時だけ来やがりますの」
「美哉ちゃん、あんたさぁ俺の事キライだろ。」
「いいえ〜そんなことないですよぉ〜」
「美哉・・・」
後ろにでているのは・・・げふん、俺はなにもみていないぞぉ・・・あぁ怖い
体験したくない、したら命が危険・・・
「どんなクズでも健人さんの大切な親友ですもの」
「ちっ・・・昔っからホント、怖えなぁあんた」
昔・・・セキレイ計画の最初の方かなぁ?
どのくらい昔からのつきあいからかは俺にもわからない
「ていうか瀬尾さん、なにげに俺がここに居るの知ってたみたいな」
「あぁ?うん。いやぁ弁当がな」
「弁当?」
お弁当でわかる?
ふつうの人はわかるわけがないけど
俺は可能性がありそうでなさそうなことを言う
「美哉の味だったんだ!ってオチ?」
「おお、よく知ってるじゃないか」
「・・・そう」
冗談が本当になるってあるんだな
でもこの2人、美哉と瀬尾さん
どっかの仲良し夫婦みたいな感じだな・・・
まぁこの2人はなにがあってもあり得ないけど
あり得たら困る、ものすごく
・・・そういえば篝はどうしたんだろう
まだ戻ってきてないのかな・・・
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