ShoutDREAM

□私の家族
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「きゃあああー」
「ミク姉!?」
「あらら・・・」

いつも通りの朝
ミクが階段から落ちたり
それをリンたちが見に行ったり
とてもとても、何も変わっていないごく普通の風景

「ミク姉・・・またやったのか・・・」
「あはは・・・ミク大丈夫かな」

私の家には他に5人の家族が住んでいる。
もっとも、血の繋がりなんてない
だって彼らはVOCALOID
歌うためのアンドロイドなのだから

「いったぁ・・・」
「もう、大丈夫なのミク」
「うん。大丈夫だよマスター」

朝からいつもこんな風におっちょこちょいな行動をするミク
ツインテールの長い髪が特徴で
ムードメーカーと言ってもいいかもしれない
ミクの部屋にはネギがたくさん。
たまに隣部屋のリンから苦情もしばしば
一応次女

「ミク姉はそんなに焦るならもう少し早くおきればいいんだよ」
「そうだよー、お馬鹿になっちゃうよ?そんなに頭ぶつけてたら」

大きなリボンがトレードマークのリンと
その双子であるレン
実際は鏡だというらしいがそんなのは私にはよくわからない
2人はいつも一緒にいる。
ロードローラーを運転するのが好きだけれどもざんねんながらここではできない
バナナとミカンで我慢してもらっている

「相変わらず騒がしいわねぇ」
「いいと思うよ?」
「あんたもアイス食べ過ぎっ!」
「えぇ!?ますたぁ」
「私に言われてもねぇ・・・」

長女のメイコに長男カイト
5人の中では別で旧型と言われることも
そうは全然感じないんだけどね
メイコはお酒、カイトはアイス中毒
いくら飲んだり食べたりしてもなんともならないのはうらやましいというか・・・

「マスター!今日はミクが歌うんだよね!」
「えー!リン達が歌うんだよぉ!」
「はいはい、少しストップ」

今すぐにでも言い合いを始めてしまいそうになる
それはこっちとしても勘弁だから

「今日はね、歌やらないの」
「「えー」」
「なんでだよマスター!」
「今日なんかあったっけ、カイト」
「え?僕は知らないけど・・・」

騒ぎ出すミクやリンレン
そして心当たりを考えてるメイコカイト
落ち着いているのは年長としてか
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