勇者文章
□ホワイトデーネタ
1ページ/4ページ
またまた下品なネタ注意!
「槍崎!」
槍崎は廊下で呼び止められて振り向いた。
「なんだ?鋼野。その首にかけてるリボンは?」
鋼野は廊下の真ん中で仁王立ちになって、その表情は自信満々に笑っている。
なぜか首には真っ赤なリボンがかけてあった。
「今日はホワイトデーだろ。バレンタインのお返しをしてやろうとおもってな」
鋼野のその言葉に驚いたのは言われた本人ではなく、ちょうど通りかかってた何人かの生徒たちだった。
(またあの二人だよ)
生徒たちの中には、バレンタインの時のことを思い出していた者も少なくはなかった。
「めずらしいな、おまえがお返しなんて。いつも貰いっぱなしのくせに」
槍崎が驚いた表情でいるのを鋼野は得意そうに見ていた。
「昔のオレと今のオレは違うぜ。せっかく前回おまえが頑張ってくれたからな、今度はオレが頑張る番だ」
(頑張るって何をー?)
生徒たちの心の中の総ツッコミは二人にはもちろん届かない。
「それは嬉しいけど、それとそのリボンなんの関係が…」
生徒たちはなんとなくイヤな予感がしていた。
「相変わらず頭の悪い野郎だな。決まってるだろ、この、オ、レ、が、お返しだ」
(やっぱりー!)
生徒たちの予感は見事的中した。